創業から10年を超え、取引先規模や事業規模が大きくなり新たなステージに差し掛かった企業のCI・ロゴの刷新プロジェクトを手掛けました。東京展飾は1コマ・2コマに特化した展示会ブースのデザイン・施工を行う企業です。展示会でブースに集客するためのノウハウとデザインや施工の未経験者を育てるノウハウで、低価格ながら高品質なサービスを提供し売上と人員を急拡大させてきました。
人材獲得が重要な経営戦略的ポイントとなり、企業の規模と成長ステージに合わせた採用ブランディングの必要性を感じ、企業理念からCIまでトータルでリブランディングすることになりました。
アートアンドサイエンスは、東京展飾の主要サービスである「1コマ・2コマに特化した展示会ブースのデザイン」を包摂する新しい企業理念の策定からご提案しました。「小さなスペースを最大限効率化させ新しい価値を生み出す」ことを本質的な企業のミッションとし、そのビジョンは「多様でありながら無駄のない循環型社会」と定義しました。将来、公共施設や休眠空間など非効率スペースの利用価値を高めたり、日常生活での空間利用の効率化も手がけられるような長期的展望を含む企業のビジョン、ミッション、それを根拠づけるバリューを策定しました。
CI・ロゴマークのデザインでは、「空間」の最小単位を正方形で象徴的に表現。正方形が拡張し、開いたドアのような「新しい入口」に変化する連続性を、一つの形状の中にデザインしています。一本の梁や柱のようにも見えるモチーフは、設計・施工を手掛ける空間装飾のプロフェッショナルとしての品質への責任と信頼への誇りを表現しています。
企業理念が、将来の企業の成長や価値の限界を定める。第二創業のフェーズで、事業コンセプトという次元を超えた企業コンセプトの策定が必要だと考え、企業理念や企業スローガンの刷新を提案。そして同時に、主要サービスの「1コマ・2コマの展示会ブースデザイン」についてもサービスブランド化を提案しました。企業ブランディングとサービスブランディングを同時に推進することで、理念と活動の内容をより明確にし採用ブランディングの効果を最大化させることを目指しました。
主要サービスの「1コマ・2コマに特化した展示会ブースのデザイン・施工」は、よりキャッチーな「1・2KOMA」ブランドとしてブランディングデザイン。前向きで明るいイメージのロゴデザイン、広大な展示会会場でも識別が容易な大胆なデザインのユニフォームなど、チームとしての一体感が業界や顧客に一目で伝わるコミュニケーション設計を行っています。
採用活動を支援するコーポレートブランディングでは、ロゴ、採用Webサイト、コーポレートWebサイト、会社案内パンフレットを一新。採用Webサイトでは未経験者の採用を中心に行う戦略に合わせて映像を多用し、就業シーンのイメージが湧くような現場の空気感が伝わるクリエイティブを目指して企画・制作を行いました。仕事の内容や仲間の人柄も伝わる密着型の撮影を敢行し、イメージ映像としてのスタイリッシュさを残しつつあくまでリアリティのある訴求を行う方針を貫いています。
企業ブランディング