ソフィラ

成熟市場に新規参入するブランドを異色の世界観で差別化

すでに数多くのブランドが存在するジェルネイル市場。海外展開も視野に入れた新ブランドの立ち上げにおいて、高品質と安全性という機能性の訴求だけで顧客の心を動かすことは極めて困難です。「素材や製造工程の安全性を追求している」という機能的価値を、日本発ブランドの「“つくり”の良さ」という情緒的価値に変換して訴求するために、日本で大切にされる「TEINEI(ていねい)」という価値観・概念をブランドコアとしてキービジュアル化しました。
既存のジェルネイルブランドのキービジュアルは、手や顔といった「人」の要素を含むことが多いのですが、ソフィアのキービジュアルはあえて「人」の気配を感じさせないクリエイティブとしています。そうすることで、商品の安全性・品質に顧客の意識をフォーカスさせる狙いがあります。
また、ジェルネイルとはかけ離れた茶道の世界をビジュアルとして展開することで、展示会やSNSなどへの展開時に、知名度の課題を補うインパクトを生み出すことを目指しました。器に入った抹茶は、緑色ではなく青・紫・オレンジ・赤・黄の五色展開。新ブランド登場の新鮮さとして見る人に引っ掛かりを与えるとともに、ジェルの美しい発色への意識の高まりを促進しています。

言葉や質感にも一貫性を持たせるブランディングデザイン

海外顧客を強く意識しながらも、中期的な視野でブランドの成長を実現するため、安易な「和風」「日本趣味」に走らず、「日本国内市場でも魅力的に感じられる洗練された日本らしさ」を目指しました。
例えばパンフレットの紙の質感はあえて “和紙” の風合いをはずし、陶器のような繊細で上品な質感の紙を選択。また、表紙にはソフィラを象徴する「七宝柄」をエンボス加工で浮き出させました。上品さ・奥ゆかしさという日本的な美を表現するため、箔ではなく白い紙にあえて空押しのエンボス加工を施しています。
色玉(カラーバリエーション)の並べ方にもブランドのトーン&マナーにもとづく工夫が施されています。ただ色玉をずらりと配列するのではなく、 “舞を彩る煌びやかな扇” “春に咲き誇る花々” “夏の夜空を彩る花火” などをモチーフにして配置。日本らしい美のイメージを強調しています。さらにソフィラジェルは色味や質感別の9カテゴリーで構成されますが、色味のカテゴリー名も重要なメッセージとなり得ると考え、色味からイメージを膨らませた漢字一字のカテゴリー名「極」「華」「彩」「煌」「耀」「初」「淑」「潤」「穏」を新たに設定しています。
新ブランド立ち上げにおいて、最初期からブランディングプロジェクトにたずさわり、キーメッセージ開発から商品関連の名称開発まで広い範囲のコミュニケーション設計をきめ細かく手掛けることで、ユニークでパワフルな一貫性のあるブランディングデザインが実現するという成功事例になりました。

Project Type

製品ブランディング

Lead a project

斎藤千明
斎藤千明
Strategic Planner
高岸梓
高岸梓
Web Project Manager
綿貫大介
綿貫大介
Editor Writer Interviewer
伊藤崇志
伊藤崇志
Graphic Designer
岩本美奈子
岩本美奈子
Branding Styling Director

ブランディング キービジュアル ソフィラ

  • ブランド キービジュアル カラーバリエーション01

  • ブランド キービジュアル カラーバリエーション02

  • ブランド キービジュアル カラーバリエーション03

  • ブランド キービジュアル カラーバリエーション04

  • ブランド 世界観イメージビジュアル01

  • ブランド 世界観イメージビジュアル02

  • ブランド 世界観イメージビジュアル03

  • ブランド 世界観イメージビジュアル04

  • ソフィラ パッケージデザイン

  • ソフィラ 商品画像

  • ソフィラ ブランドパンフレットデザイン

  • パンフレットデザイン中面

  • ソフィラリーフレットデザイン

  • リーフレットデザイン中面

ソフィラ ブランディング 商品シリーズ名

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